Field report
旧吉野川 6月13日(日)晴れ
久しぶりにのんびり気ままな釣りをしようと旧吉野川を訪れた。
ちょうどJB四国戦が早明浦ダムで開催されており、次回チャプターまで期間もあるため、スロープは空いていた。しかし案の定、数日前に通過した台風の影響で水質は悪い。泥水というほどではないが土茶濁りに近い状況に感じた、なのでセオリー通りにストラクチャーをタイトに狙ってゆくことから始めた。スロープから三つ合堰までのリップラップやコンクリ壁面を撃ってゆくことにする、が水位は高いまま結構流れていたのでライトリグは使えない。しばらくテキサスリグをキャストしていたが、ふと気が付いた。『これだけ次々と新しい水が流れ込んでいるのなら、水質は改善方向にあるはずだ』そこでチャートリュースのスピナーベイトをセレクトして泳がせてみる。決して透明度は良くないが、これなら近所のマッディな野池と遜色なくリアクションを誘えるだろう。翌週に出場を決めたチャプター京都戦で久々に釣行する琵琶湖への想いをはせて、もうスピニングは封印、巻きモノ系だけでウィードエリアをメインに探ってゆくことに切り替えた。すると何だか俄然楽しくなってくる、やっぱり私にはスローライフは似合わないんだな・・・(爆)
そうと決まれば少しでも水質がいいと思える上流へボートを進ませる。JT裏まで移動中、幾艇かのジョンボートが浮いているのが確認できた。ハイバックシートで横向きに座りながらグラスロッドをしならせるその姿はまぎれもなく『トップ愛好家』な面々である。天気いい割に暑くないしなー、トップ日和って訳だ。しかしせっかくの「メンターがほとんど居ない日曜日」なのに、こんな濁っちゃって災難やなぁ。どうせマッディやるなら野池のほうが水温すぐ上昇するのに、20度以下まで落ち込んだキューヨシでにわざわざ来てるの何でかな・・・と思っていた。
その疑問はしばらくしたら判明することになる。
上流でも水の色はそれほど改善されていなかった、おそらく泥水のような状態からずいぶん回復して今のような状態になったのであろう。そうなれば、水温が少しでも高いと思われるのは下流方面だろう。なので上流に長居せず移動することに決めた。ボートを走らせて間もなく、三つ合堰近くの水門が目にとまったので寄り道をしたところ、ヒシ藻の脇から30cmなかばの元気バスが反応してきた。レギュラーサイズより少し小型だが一番行動的な650〜700gフィッシュというところ。ちょっと寄ったエリアで巻きモノでの一本は気持ちがいい。なんだか心までホカホカしてくるよ...と思ったら、それまで空に広がっていた雲が晴れて爽やかな日差しが照っていた。視線を少し上げてみたら、青空と取水塔ケタの赤と土手の緑が見事なコントラストを形成していた。
しかし残念ながら、そうそういい気分が続くことは無かった。
将棋屋を越えてさらにボートは下ってゆく、すると共栄橋スロープには多くの車が駐車していた。やはり『トップ愛好家たちのミニ大会』が開催されていたようである。道理でこの状況なのにたくさんのジョンボートが浮いていたはずだ。実は私は以前にもこの大会(多分)が開催されていた日に重ねて釣行した経験がある。その時にも感じたことを再び語らねばならない。と言うのも、この大会に参加している者のほとんどがライフジャケット未着用なのである。これは完全な主催者側の意思というものが感じられる。つまりだ、この『本気系トップウォーター愛好家』の世界感はトーナメント主体の私が持ち得ているものとは別の次元にあるのである。私が思うに、彼等の釣りというものは『感性』であり『スタイル』であり『ファッション』ではないだろうか?トーナメンターの多くが勝負服としてトーナメントシャツを着たりシャープ系のサングラスをかけるように、彼等はエビスジーンズをはきチューリップハットをかぶるのであろう。モノに対するこだわりは多分我々よりはるかに高い資質を備えている彼等にとって、ライフジャケットはあえて必要無いものだと考えているのではないだろうか。例えれば、フリーウェイでバイクに乗る際にはヘルメットをかぶらない(顔で風を感じ髪をなびかせる)ことこそが格好いいのと同じ感性なのかもしれない。しかしだ...
大会するんだったら主催者がそれじゃいかんでしょ!
キューヨシはバスマンのものじゃ決してないんだぜ!
事故起きたら自己責任じゃすまされんのよ!
ライジャケ無しとするにしても、他ボートの傍を通るとき引き波に配慮して
減速するような意識を参加者全員に浸透させられてないんだからさぁ!
大多数そういう連中しか集まらないのはそもそも主催者の人脈でしょ!
念のために言っておくが、ほんの一部ながら参加者でライジャケをちゃんと着用している者もいるし、私がそばを通ったときに見事ヒットしてたので拍手したら笑顔でガッツポーズ返してくれた者もいるし、すれ違いざま話しかけたら丁寧に答えてくれた者もいる。ほとんどの皆さんは釣り好きなのだ、それが共有できたのは幸いである。まぁね、もちろん私がバスボートに乗って淡緑色(JBNBC)ベルト巻いてるんでトーナメンターというのは一目瞭然、それを見てやたら挑発的に大声あげたり私がキャストしているポイントの近くにタバコ吸い殻放り込んだりした輩もいたけれど、ガラ悪い奴ぁメンターにもいるから仕方無いかな。
妙なカラーに染まった今日のキューヨシ...でもいちいち参加者つかまえて注意するのはヤメ。釣りを楽しんでる者同士で争うの嫌だもんねー。主催者に喧嘩撃るのもねぇ、ぶっちゃけメンドクセー!なので気分悪くならないうちに早々と撤収することにしました。最後の最後に一本釣って気分良く帰りたいと思い、今切川を攻めようとしたら...ありゃりゃウェイクボードはじまりそうだよ、まいったな。で、何でもいいから落ち着けないかなぁ...なんて思っていたら、目に飛び込んできた鮮やかな色とりどり!

ひっそり咲く紫陽花の藍に心を和ませる男がひとり・・・