Field report


旧吉野川 3月13日(土)晴れ

毎年1月のうちに初バスをゲットして、そこから冬の釣りを見極めていた自分にとって、最低水温へ下がるまでのうちに初バスに出会えなかったのは痛かった。あげく冬パターンを全く組み立てられないまま2月を迎え、水温は底を切ってしまった。こうなればもはや冬にこだわっていては前進できない。そこで2月のうちにバスと出会える可能性はかなり低くなるが、とにかく春を意識し始めるバスの動きを確かめるための釣行をひたすら続けていた。おかげさまでノーフィッシュ連続記録は大幅更新、気が付きゃ暦はすでに3月、水温はすでに10度近くまで上昇していたにもかかわらず、寒の戻りで活性はまたぞろ低下してしまったままチャプター戦の前日プラを迎えることになる。はたして春は来ているのだろうか?春先の釣りしかできない自分にとって唯一の期待要素は前週の寒波であった。と言うのも、梅や桜の開花同様にバスの動きも「直前の急激な冷え込み&急激な上昇」があってこそ一気に活発になると信じている自分がいるからである。アパレル業界でMD職をしている仕事柄、年末から販売している春物の洋服が実際にバカ売れするのは「これでもう最後だろう」という寒波が明けた直後からだという事は判っている。そしてこの週末、それはやって来た。

ポカポカ陽気にうかれてさらに早い季節を先取りしすぎてはいけない、前週までとまったく同じタックル同じリグを積み込みボートを出す。まず最初に向かったのは三つ合堰から将棋屋裏にかけての舟溜まり、スピナベでテンポ良くシャローやリップラップの上を探るが反応は無い。目視できるバスの姿も無く、まだ精力的に動きまわっているのではない事に気付く。そうなればやはりコイ釣りポイント下流のいつもの場所をチェックしに行くに限る。そして自分が最もこだわるダウンショットリグ、いわゆる『攻めるツネ』を投入...そういえばまだ冬パターンをずるずる引きずっていたコンディションに私がついて行けなかった頃、出会った某先輩プロに言われた「ダウンショットじゃ釣れないよ(w」のアドバイス(?)に悔しい思いをしたっけなぁ、結果が出せないから『でもこの釣りじゃなきゃチャプター戦当日には釣れませんよ』と返せないまま退散したあの日・・・くっそ、今日もまだ冬から脱出していないのかよ!と奥歯をかみしめながらキャストを続けていた時である、驚くほどに明確なアタリが襲う!そして一気に走り出すライン...これは活性高いバスの証拠。ついに来たか?待っていた春のバスが入ってきたか?期待していた答えは10秒後に手にした1200〜1300gフィッシュが教えてくれた。

春だよJIJIさん、はじめましてだね!

この齢になって恥ずかしいが、マジ泣きそうなほど嬉しかった。しかしちょうどやって来たチャプター出場選手が目前を通過...うーっ、写真撮りたいけどライブウェルに隠す訳にはいかないし(公式プラでのライブウェル使用は禁止の為)この個体をいま見られる訳にもいかない。なので泣く泣くクイックリリース、ほとんど魚へのダメージも与えていないから明日も釣れてね、と願いつつバイバイ。
コクピット付近でごそごそしゃがんでいるのを勘繰られてもいけないため、その姿勢からエンジンを掛け移動しようとすると...わわわ、エレキ降りたまんまだった。チャプター仲間から「わはは」と笑われながら慌ててエレキを上げにフロントデッキへ飛び移る、その勢いで今度はキルスイッチがはずれアクセルオンのままエンジンストール...わちゃぁ、何ておっちょこちょいなんだオイラは!などという一人芝居を続ける自分を、つくづく役者やなぁと感じてしまったひとときだった。
その後は他のチャプター出場選手の様子を偵察しに中流域まで走り、今度は上流に行ってみようと思って戻っているとネットバサー仲間の大谷氏を発見、しばし休憩しながら情報交換となる。そこでしろゆき氏とmach-a氏が上流エリア外を楽しんでいる事、昼食ラーメンの集いがある事を聞く。さらに移動して上流域、JT対岸のシャローでシャッド系やスピナベを巻きまくっていながらも、時刻はとうに12時すぎ、頭のなかは徐々にラーメンで埋めつくされていった(爆)そこで今度は下流(ラーメン屋のあるほう)に移動しながら探っていこうと考え、再び戻って来た将棋屋裏・・・おあつらえむきに誰も居ない、しかも流れが出はじめたばかりの状態、これはイケるんじゃないの?と思ってキャスト開始。するときました2発目、推定700〜800gフィッシュ(もうちょっとあるかな?)が食ってきた。ようやくデジカメを取り出し、周囲に誰もいないのを確認して一枚パチリ!『やっとホームページにバス持った画像を載せられるよ』という安堵感に、ついつい口元も緩みがちである。で、この2匹で明らかに前週までとはシーズナルパターンががらっと変わっていることを確信した。たった2匹で?と思われるかもしれないが、それまで10数回もフィールドに出て全く見向きもされなかった戦術が通用するのである、この釣り方で獲ったのである、決してマグレじゃないのだ!誓ってもいい。

私の確信を裏付けるのが、途中で出会ったネットバサー仲間たけ氏の状況であった。チャプターエントリーをしている氏から直接細かく聞く訳にいかないので場所やリグはあえて問わなかったが、50cmのビッグワンを仕留めたうえさらに一回りデカいランカーをバラしたという事だったのだ。「あれらの魚は明日(本戦で)獲りたかったよー」と苦笑いする氏・・・タイミングさえ合えば彼ならビッグワンツーをも可能でしょう、またお立ち台も見えたかな?羨ましいっす。
さて、もう自分の釣りが通用するとなると一安心。となればやっぱメシでしょメシ!サクサクっと要所要所をテンポよく探って反応の有無や魚探に映るベイトフィッシュや水質を確認しながら下流へと走る。たどり着いたのはレンタルボートK-HOUSE、すでに桟橋では大谷氏がご主人と話をしていた。私も桟橋へ赤いキツネ号を係留させてもらいご主人に挨拶...実は今回が初対面であったがとても気さくに話をしてもらい嬉しい限りだった。そのうち上流からやって来たしろゆき氏mach-a氏と揃ったので、いざラーメン!

転勤が決まり、このラーメンを食べる機会もしばしおあずけのしろゆき氏が、しみじみ美味そうに食べる姿(上画像)が実に印象的でした。で、満腹になってボートK-HOUSEに戻り、またまたご主人の話で盛り上がる。盛り上がりすぎて気がつけば時刻は3時、プラ終了まで1時間だったので最後にとっておきのエリアをチェックすべく今切川へと向かうことにした。スロープ前を通過すると多くの選手はプラを終えて片付けていたのだが、やはり最後にあのエリアを!と考えていた選手は多いようで、北島応神大橋周辺や高圧線下ブレイクさらには広大なアシ地帯のなかで私が特に実績付きで気に入っているピンスポットまでも他選手が攻めていた。どうやら本戦ではよほど良いフライトじゃないと今切川勝負は難しそうだなぁ、と一抹の心配を抱えつつ2004初の公式プラは終了した。