Field report
旧吉野川 1月12日(祝)晴れ
「引っ込みつかんのじゃぁ!」
『2度あることは...!』の法則通りに年明けから3連続ノーフィッシュ釣行をくらった私の心は煮えたぎっていた。1月の第二月曜日は成人の日ということもあり仕事はお休み、こうなりゃリベンジで初バスを獲りにいってくるぞー!と意気込んでいたのだが、その日は嫁や家族とクローゼット/庭/物置などの掃除(早いハナシがいらないモノを処分って事ね)をする予定だった。あちゃぁ・・・しかし朝はゆっくり起きて掃除を始める予定のため、どのみち本格的にやるのは昼からだろうと思い「一匹釣ったら即、戻ってくらぁ。そうやなぁ...楽勝で昼には帰ってくるけんガハハハ!」と嘘ぶいて強引にパジェ郎へ乗り込む。どうやら嫁は前日帰宅後『ただいま』も言わずバッテリーを充電し始めた私を見たときから、こうなる事は判っていたらしく「じゃあ、お庭をやってるから」と送り出してくれた。さぁこうなりゃ男としてダンナとして、まがりなりにも全国トーナメントトレイルを戦うプロバサーとして、意地とプライドをかけて最低一匹は釣っておかなくちゃ申し訳がたたないぞ。フンガー!フンガー!鼻息も荒くクルマはスロープを目指す。
いつものスロープに到着して朝食をとっていると、前日ノーフィッシュに終わったこじひろ氏が初釣行のてるぼー氏と同行でやって来た。「おはようございます、おぉーっ来てますねー」「そりゃ来まっせー、諦めの悪いオヤジ同士で今日こそ頑張りましょう!」照れ笑いながらも前日とは比較にならない好天に、何だか釣れそうな気分がしてきた。よーし、やったるでー!
しかしそんな根拠の無い自信は、開始1時間でもろくも崩れさっていた。手始めに入った応神大橋テトラには嫌われ、実績のある広大なアシ地帯でも無反応...どうやら今切川だけでサッと一本あげて帰宅するなんて、どだい無理なハナシだったのか?仕方なく三つ合の堰を越えて上流へと舵を切った。市場橋あたりから旧橋脚跡周辺、そしてJR鉄橋を撃ってゆく。「なかなかアタらんのー」などと思っていた頃である、シャロー側のJR橋脚で微かなバイトらしき感覚があった。神経を研ぎ澄ましてロッドを持つ手に集中する。するともう一度、ショートバイトだが今度は明確なアタリが伝わる。だがアワセ遅れで乗らない...がっくりだ。
そのままJT裏付近まで向かう、途中にある小さな排水溝のそばのサンドバー風シャローに魚体を発見!一匹...二匹...そこそこのスクールだ。ロッドを持ち変えバレット・ノーシンカーを岸にキャスト、そのままスルスルっと着水させてフワリフワリと漂わせて誘ってみた。乱反射する水面からかすかに見える水中の様子で、少しだけ魚がルアーに興味を持ったように感じた。ひょいとあおってみると、一匹が大きく反応した。よーし早すぎるくらいのこのタイミングでジャストだ!一気にアワセる。...がしかし、さすがに早すぎたのか軽いワームが自分めがけて弾丸のように飛んできた、うーむ...さすが『カッ飛びバレット』よのう。なんて感心するまでもなく、それに驚いて逃げる魚体を目で追うと・・・あれれ?バスじゃない?よくよく確認するためにボートを寄せると、そこには大小さまざまなサイズのニゴイが群れていた。
とにかく一本、初フィッシュが欲しい。そこで今度は中流域に移動することに...たどり着いたのは共栄橋かなり手前のウィードエリア。水温8度台のこのシーズンだというのに、まだ青いキンギョ藻が育成しているそのスポットに絡むブレイクで粘る。そのうち下流方面からこじひろ氏艇がやってきた、どうやら午後をすぎ気温も下がりはじめたので撤退を決意したようだ。スパッと気持ちを切り替えられる勇気が私には無い、つーか...今ここで帰宅すると実に中途半端で気まずくなるのは必至(爆)だから・・・だから・・・釣れるまでやるっ!
気合いを入れなおしてキャストを続けていると、ようやく2度目のアタリがやってきた。最初の失敗で『今日はショートバイトだ』と心構えていた私は、コンッ..のすぐ後にあるクイッ...のテンションに反応してロッドを大きく持ち上げた。その一瞬感じる重さに心躍る間もなく、フッとその感触は消えてしまった。明らかにカカリが甘い...腕の未熟さを棚にあげて言わせてもらえば、その時はじめて、自分がこだわって使用している『オフセットフックのアンダーショットリグ』の弱点が浮き彫りになった気がした。
この状況下で食わず嫌いを克服するために、セミシャローの攻めではほとんど使うことのないジグヘッドをセットする。2002年後半から流行りだしたミドスト(中層スイミング)をこの流れのなかうまく使いこなすのは自分には出来ない、そこでロッドを高くあげてブレイクを斜めに横切らせるようにカーブフォール&シェイクで誘う戦法にでた。それでもこれが使えるのは流れの影響が少ない場所に限られる。バスが居そうで、この攻めが有効と思わしき場所はどこだ?!
考えぬいて決めたのは今切川、やっぱり2004年も最初は今切川だよな・・・なんて気持ちが働いたのは否定しない。北島応神大橋周辺と橋脚に絡むブレイクで最後の勝負にでた。もうバラしてやるもんか!ジグヘッドでひたすら攻めてゆく、しかし一向にアタリは無い。そのうち晴天だった空は徐々に曇りはじめ、午後4時をすぎた頃になると真冬の寒さが戻ってきはじめた。高圧線下からアシ地帯へと足をひろげ再び戻ってきた応神大橋真下のブレイクで、ついにロッドがビビンと反応した!すぐさまスイープフッキング、その反動で大きく横に突き出した腕を戻しながら糸フケを巻きとる。そして追いアワセ...よっしゃ重い!ウルトラライトロッドを使用した場合この時点で魚が乗っているか否かが一番不安なのだ。絶対に沖へ向かって走る!と読んで逆方向へアワセた自分を自分で褒めながら『よし、よーし、よぉぉーっし!』と心で叫んで寄せてくる。その瞬間だった・・・
二
度
あ
る
こ
と
は
三
度
あ
る
!
はい、大方の予想通り見事にバラシました。
オレッテダメニンゲン、ダレカタスケテクダサイ・・・