Field report


旧吉野川 12月13日(土)曇り時々晴れ

一年のうち数週間、なぜか全然釣行できない期間というのが毎年発生する。それは仕事(海外出張絡み)だったり家庭都合だったりと様々な理由があるのだが、2003年においてはちょうど11月はじめから12月中旬という、ここ数年では起こり得なかった長期間に渡っての「休み」となった。本気で釣りが好きな私が釣りに行けないのだ、その間に起こった出来事はここでは書ききれない程に多種多様...とにかく、ホントいろいろありました。しかしようやく一旦の区切りがついて、喜び勇んで出かけたのはキューヨシ。一ヵ月もの間にフィールドコンディションは驚くほど変化しているだろう、しかもこのブランクで釣りの感覚を大きく失っている自分もいる、はたしてバスは釣れてくれるのだろうか?少しばかりの不安を抱えたままパジェ郎はいつもの今切川スロープへとたどり着いた。

リアスペースに積んでいるタックル類をボートに乗せはじめて、はた!と気付いた。

ボートのエンジンキー忘れた!

初めてじゃない失敗である...自分のドジさ加減を棚にあげて言うのも何だが、これはエンジンキーの保管場所・方法にやはり問題があるのだろう。いずれにせよせっかくの今回釣行はエレキオンリーとなるのは明らか、覚悟を決めてボートランチングを行なう。
スロープ前はやや風が強かった。天気予報では冬型の気圧配置だったので、やはり風裏となれば川筋が大きく湾曲する通称『将棋屋ウラ』しかないか・・・しかし一気に移動するには無駄な距離である。そこでスロープ横から実釣開始、エレキで流しながら少しづつ進むことにした。

濁りの入っている水質にうんざりしながらも三つ合橋まで一通り攻めてみた。しかし反応は無し。橋脚とその間のディープ部分を少しじっくり狙ってみたがここにも生命感が伝わってこない。そこで堰を越え、いよいよ将棋屋ウラへと進んだ。案の定ここは風裏になりやすいエリアだけあって波も穏やか、時おり差し込む日差しに冷えた身体が喜ぶ。ここで友人のスキーター艇に出会いしばし休憩、話題はもちろん翌年のエントリーについてに及ぶ。どうやら彼は一旦マスターズを離れ、別カテゴリーで修行し直すことを決意したようだ・・・琵琶湖マスター→(トップ)マスターと一緒に昇格してきた仲間がまた一人いなくなるのは寂しいが、そのぶん頑張ろうとあらためて強く思うひとときだった。
んで、釣りのほうであるが...風の少ない間には定番ライトリグがメイン、翌年からチャプター戦にも本格導入されるエコタックルを意識して、ここぞとばかり従来のソフトルアーを在庫処分すべく滅多に使っていなかったスライダー4やミートヘッドなどで狙ってゆく。そのうち風がまわり込んできたためベイトタックル登場、スピードワーム・テキサスをややドラッギング気味に広範囲を探っていった。だがしかし、約2時間ノーバイト!西の空にブ厚い暗雲を発見したので逃げるようにスロープ方面へ戻りながら要所要所を叩くものの、結局バスには出会えることなくストップフィッシングとなった。

ボートをあげて片付けをしていると、一艇のアルミボートが釣りを終えて戻ってきた。「どうでしたか?厳しいですねー」と声をかけてしばらく話しをしていると、どうやらその二人は親子鷹でバスプロを目指しているらしく「HP拝見してます、参考になりますよ」と言っていただいた。こういう出会いが嬉しいね。16歳の誕生日に船舶免許を取得して、すでにヒューマンカレッジ→バスプロを目指す決心をした高校1年生の若者は「いやぁ、釣れません」と苦笑いする表情のなか、瞳はキラリと輝いていた。