Field report


金砂湖 10月5日(日)曇りのち晴れ

金砂湖バスフェスタ・・・元JBTAの大御所(?)豊田氏が個人で主催しているボート釣り大会である。ほぼ毎月開催され続け10余年で通算200回を迎えようという歴史あるバスフェスタ...おおよそボート釣りをはじめたばかりのヤングバサーから気持ちはナウなヤングの年配バサーまで幅広く参加しており、ここでエンジン付きボート釣りの体験とトーナメントの基本を学び本格的トーナメントシーンで活躍するためのステップを踏んだ現役JBプロ選手も数多い。はじめて私がバスフェスタに参加してから10年近くになるが、なぜか未だ表彰インタビューを受けたことが無い(苦笑)...決してチャプターを凌ぐ激戦という訳でもないのになかなか勝てないのが面白く、すでにショップ大会は引退しているにもかかわらず年間数回は参加し続けている大会である。

今回のバスフェスタは元祖釣り釣りマシーンいし氏とご一緒することになった。4時半に高松を出発して途中コンビニで飲食料を買い込み、目指す金砂湖畔に辿り着いたのは6時頃だった。すでに何艇ものボートが準備中だったので私も速やかにセッティングを行なう。赤いきつね号はデッキが狭いので2名乗船となる場合はタックルや荷物の積み方が難しい。そこで実釣時とエンジン走行時への切り替えに人間の移動を最小限にするため今回のコクピット操船はいし氏にお願いすることになった。
事前の打ち合わせで今回はアバ(ダムサイト手前のオイルフェンス)での朝一勝負という作戦を立てた。スタート直後エレキを私が踏んで3分間...そこでいし氏がエンジン始動、即座に私はサイドシートへ移動する。無駄のない動きにより船団の先頭にたつが、スローエリアで決してスローとはいえない速さで引き波をたてながら我々を抜いていったアルミボートに先行される。逃げるそのアルミ艇を翠波橋までにオーバーテイクして、さぁ最下流へ一番乗りだ!と思った矢先に200馬力の大型バスボートがあっという間に我々をちぎっていった(爆)やばいなぁ...と不安のなかダムサイト近くまでたどり着くと、その大型バスボは手前ワンド入口の岬を狙っていた。ラッキー!これでアバの大物バスは我々がいただきだー!とばかりにノーシンカーワームをキャストする。だが残念ながらその日は大物どころか一匹のバスも付いていなかったようで、仕方無く南岸へ移りオーバーハングの下を攻めることにした。水質は超クリアーとは言えないものの、偏向グラスを新調したいし氏には水中の様子がよく見えるらしく「JIJI(仮名)さん、ここ魚が全くいないのが丸見えですよ」とバックシートから声が飛ぶ。じゃあ急深な北岸に行きましょうかという事になり移動、アバ際から流しはじめ次のポケットにさしかかった時だった...私のロッドに感じた微かな反応にアワセると、いい手応え。あがってきたのは目測600〜700、いや結構お腹パンパンなので800gフィッシュ程度かもしれない。前戦の状況(100g豆バス連発)を経験しているいし氏から「充分なサイズですよ」と一言。そうっすか?嬉しいぞー!
しかしその後しばらくアタリが遠のく、苦もなく釣れると予測していた100gバスさえもバイトしてこない。『どうせ渋いのなら大きい奴だけ食ってこい』とワームサイズアップ、FATクロステイルシャッドを装着させて投入したら・・・すぐに食ってきたのが100gフィッシュ(爆)妙な感覚だー。で、しばらくしていし氏にヒット!こちらはラバージグ使ってるからまともなサイズだろうと信じてネットを差し出すと、期待通り元気バス!「300gくらいかな?」なんて謙遜していたが、後から判断すると500gフィッシュ程度のグッドキーパーであった。

費やしている時間の割にさほど釣れない状況、しかも周りには他ボートが居ない・・・これはひょっとして上流や中流ではみんないいウェイト獲ってるのではないか?と心配な気持ちが芽生えはじめた。「きっと何処かで時合って起こるもんですよねぇ」と聞くと、いし氏は前戦の失敗談(自分が上流を離れたあと10時をすぎてから上流で時合があった事)を話してくれた。その後ブタ小屋ワンドまで移動してマウス部分の岬からワンド内部へと流してゆくことに...ボディウォーターではウェイクボード船が走りまわり大きな波をつくっていたが、ワンド内部は風裏という事もあって静かでポカポカいい気持ちである。こんな時こそシャローでしょ!と、いろんなルアーで果敢に攻めてみたが反応無し。ならばシェードのピンポイント!と、以前の最強戦で75氏が50アップを仕留めた竹レイダウン(?)の奥にテキサスやラバージグをぶち込んでゆくが、これもアタリ無く残念。ワンドを一周した時点で、私の希望でスロープ対岸ブレイクを探ることに。シーズン的にはブレイク狙いがちょうどパターンとなる場合も多いのだが、その日のブレイクの水深は10〜15m、ちと水位が高すぎるようだ。そうこうしているうちに時計は10時前、満を持して上流域へボートを走らせる。やって来たのは水丁手前のS字カーブ、ここのインサイドはよく一面ゴミ溜まりになるエリアだ。その日は最上流以外ゴミの浮いていないきれいな湖面状態だったのだが、よくよく確認すると小さなポケット部分には風で集められたゴミが溜まっている。そこを狙いすませて撃ち続けていったのだが・・・どうやらシャロー自体に魚が寄っていない様子。そのまま上流へ向かいながら側溝からの流れ込みや旧ミニ四本柱跡などピンポイントで狙うものの、あえなくノーバイト。ここで私はシャローを完全に見切った。残り時間が少ないものの、いし氏に無理を承知でお願いして再度ダムサイトまで移動することになった。小型リザーバーの金砂湖だからこそ可能な『残り40分、最上流から最下流までの大移動』を敢行し、やって来たのはダムサイト手前のワンド。最後の勝負をかけて、急深なその地形のどのレンジにサスペンドしているかまだよく判っていないバスをライトリグで狙ってゆく。で、遂にいし氏のロッドに反応が出た!100gフィッシュと豆バスだったが貴重な4匹目をすばやくキープする。こうなりゃあと一本、私でもいし氏でもどっちのルアーにだって構わないから...キロフィッシュ君よ食ってきてね(^_^;)

しかし願いは叶わずその後はライブウェルの蓋を開けることなくストップフィッシング。タイムアップ10分前にエンジンをかけ、スロープ目指し全開爆走のハンドルを握る元祖釣り釣りマシーン...途中ウェイクボード船とすれ違ったので「飛びますけど波に斜めに向かって突っ切ってください」と言ってアクセルを戻させないマスターズプロ...必死の形相で帰着&検量に間にあった2人を待ち構えていたのは以外な結果だった。
「いやはや...なかなか渋かったですねー」なんて話をしながらランチングの順番待ちをして、表彰式寸前どうにかボートをあげることができた。駐車場の隅っこに車を止めるとすぐにその横のスペースで表彰式がはじまった。こそっと片付けをしながら結果発表を聞いていると、優勝ウェイトは...「3900gで○○さんペア」さすがやなぁ、自分たちは1600gだったのに・・・「第2位は3090gの...」うわ!やっぱ釣れてるんだなぁ・・・

「いし(仮名)さん JIJI(仮名)さんペア」
なぬ?

そういえばバスフェスタのウェイトって検量カゴの重さ(約1500g)込みのグロス値で発表されるんだった。
驚きつつも準優勝、遅まきながら初めてバスフェスタで表彰インタビューを受けることができたうえ、参加していたNBC若手選手たちの『おまい唯一のプロやん、勝って当然だろちくしょー!』ってな視線を感じることができました。正直なところ本気で狙っていたのは最後に行なわれる恒例の抽選会。何といっても目玉はデストロイヤーF3-54XSロッドだったのだが...無論ラッキーは2度も続くはずなく、結局ルアー賞も当たらないまま帰宅の途についた。でもやっぱ公式戦で負け続けていた今年の自分にとっては、ちょっといい気持ちになったかな。同船してくれたいしさん、嬉しい一日をありがとうございました。私のボートでよければいつでも乗りにきてください、安全安心な爆走をお約束します(爆)