Field report


旧吉野川 9月28日(日)曇りのち晴れ

9月のとある日曜日、TNB(徳島ネットバサー)ミーティング第5戦が旧吉野川で開催された。当日のんびりスロープにたどり着くと、すでにネットバサーの皆さんはほとんど準備を終えていた。急いで私も赤いきつね号のセッティングにとりかかるが、前週カートップアルミ艇を借りてマスターズ戦に出場したままの状態で、魚探の振動子すら取付け戻していなかった。こりゃ時間かかっちゃうなぁ・・・と思いながらも準備を進めていると、大変な事に気付いてしまった。何とボートのエンジンキーを忘れてきたのである。実は...それまではいつもボートに付けっぱなしだったのだが、先日ちょっと家を留守にした時に何者かによって明らかに触れられた形跡があり、それからは用心のためにキーを室内に持ち込んでいた。それを完全に忘れてキーのないままボートを引っぱってきたのだから間抜けだとしか言いようがない。そこで幹事さんにお願いして今回ノンボーターで参加させてもらうことになった。抽選の結果、ぐっちー氏のクイントレックスにお邪魔することに・・・よろしくお願いしまーす。

この艇は12フィートアルミでは最大級のデッキ面積があり15馬力搭載のため、大柄な私とぐっちー氏が同船しても実にスムーズな移動や釣りが可能である。スタート直後、旧吉野川方面に向かう他ボートを見送りながら一路スロープ対岸の鉄工所テトラを攻めはじめる。朝一に一匹釣れれば随分と気持ちが楽になる、そこで果敢に撃ってゆくもののバスのアタリは無い。そのうちウェイクボードが始まったので温排水ポイント(今はもう出ていないけど...)だけ攻めて本筋へ移動しようと決まった。で、その運搬船横で私のロッドに反応が・・・400g強フィッシュと小型だけど嬉しぃー!
移動したボートは三つ合堰を越えてすぐのゲートボール場前へ、ここは今年のチャプター戦で何度もノーフィッシュ申告を免れたキーパー場である。ヒシ藻が濃く群生して満水という今の状況ならグッドサイズが潜む確率も高いはず...と思っていたら、すでに先行者がいた。アルミに一人乗っているので最初はどこかのNBC選手かと思っていたら、こじひろ氏だった。私は自分がここぞと狙っていたピンスポットを指して「○○のところで(いいバス)出ましたか?」と聞いてみたら、指を二本突き出してニヤリと笑うその姿・・・どうやらエエの獲ったらしい。こじひろ氏はその場所を我々に譲ってくれて移動していった。ありがたくそのエリアを撃ってゆくが、翌週のショップ大会で年間順位勝負をかけたプラを兼任している本気モードのこじひろ氏が獲りこぼしているはずもなく、そこでの追加はできないまま上流方面へ移動することにした。市場橋からJR鉄橋を経由してJT裏までをスピーディーに流していったが、どうにか私に500gフィッシュがひとつきてリミット達成したものの、2本合計でも1kg以下と不安なウェイト。スロースターターなぐっちー氏においてはノーフィッシュで前半戦が終了した。

午前9時からはNBCチャプター徳島恒例の清掃活動があった。そこではチャプターに出場していないTNBメンバーも一緒になってゴミ拾いを手伝う。誰も好き好んでゴミ拾いをするはずない(と個人的には思っている)のに、たまたま開催日がバッティングしただけで手伝ってもらうのはちょっと悪いような気がした。ゴミを集め終えたあと翌年のJB登録などについてのミーティングがあり、(それこそゴミ拾いに参加するくらい真面目に取り組んでいる)有力アマチュア選手たちは真剣になって質疑応答が繰り返された。そんな間、TNBメンバーもボート接岸地点で我々のミーティングが終わるのを待ちながら前半戦の状況を報告し合っていた。すでに2本リミットメイクの者あれば未だノーバイト・ノーフィッシュの者もいて、残り4時間の後半戦にむけてテンションはますますヒートアップしていった。

後半は中〜下流を攻める予定とした私とぐっちー氏は、朝のうちに下流を攻めた者がいない事を知り、一気のダッシュをかました。上流(通称『エリア外』も含む)がよほどコンディションがいいのか定かではないが、追ってくるのはしろゆき氏艇だけだった。で、しろゆき氏はどう考えても我々と同じ支流を目指しているのは間違いない。何と言ってもそこは氏のお気に入りエリアであり、私もまた、氏にそのエリアを教えてもらった一人である。こりゃ自分が一番乗りするのは失礼だ・・・ボートのスピードを落としてしろゆき氏艇を先行させ、ちょっと遅れてその支流に舵を切った。支流入口からキャストを開始、反応の無いまま奥に進んでゆくと、しろゆき氏がUターンして戻ってくるところだった。氏は開口一番「全然だめですよー、まったくぅ」ええ、ええ、私達も全然でっす(苦笑)...一応我々も奥のほうまで攻め込んだが、バスを手にすることなく支流を出ることになった。本筋に出ると風が強くなっていたので、あえて根性きめて風表の波がぶち当たる護岸やアシ地帯などを攻めてみる。しかしそれでもアタリすら無い。そんでもって周りには誰もいない。さ...寂しいな...
残る時間をスロープ方面に戻りながら攻めてゆくことにした。途中いかにもバスが付いていそうな魅惑的スポットを発見。満水時&もうひとつ条件が組み合わさって形成されたそのピンスポットにボートを寄せ、狙いすませてロングキャスト!だがしかし根掛かってしまい万事休す。まぁいいか、こんなの見つけられたのは今回の収穫だと思うことにして諦める。その後、私の希望で某支流へ進入して粘ってみるが、ここも雰囲気の割に不発でおわる。なすすべの無い我々は、以前しろゆき氏が厳しいコンディションにもかかわらず良型を連発させたエリアに行ってみることにした。そこでぐっちー氏の猛烈なまくりが展開される事になろうとは・・・後半ノーバイトで中ば諦め気味の我々には知るよしもなかった。
川が湾曲したインサイドの比較的シャロー&ゴロタなエリアにたどり着く。すっかり休戦ムードの我々は気分転換に世間話をしながらのんびりキャストを続けていた。すると突如!ほんとに突然の出来事、ぐっちー氏のロッドがしなった。簡単にあがってきたのは小型ながら嬉しい一匹目、推定400gフィッシュ。バックシートから早々にリミットを揃えた私の身からすれば、ボーターさんが黒ヒゲ戦(ノーフィッシュ者の最下位争いゲーム)を回避できたのは気分的にホッとした。かなり気持ちに余裕のできた我々は、一時の無言状態が嘘のように饒舌に話がはずむ。するとすぐさま、ぐっちー氏が2本目をゲット!今度はグッドキーパー700gフィッシュである。もうこうなりゃ時間いっぱいまでこのエリアを往復しましょう(笑)そして護岸の切れ端まで進んでボートを反転、その復路に同じスポットでまたもぐっちー氏がヒット!堂々のナイスキーパー800g強フィッシュを仕留め入れ替えとなる。これでぐっちー氏は5位、朝のうちに逃げ切った私は7位でフィニッシュ。正味あんまり釣れなかったのだが、山あり谷ありなかなか楽しい一日を過ごすことができた。
ぐっちーさん、ありがとうございました。