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Field report


旧吉野川 12月23日(日)晴ときどき曇

最も長い夜が明けた。

訳あってケチケチ生活を余技なくされていた年末のとある日、前回釣行(11/18府中湖)から一ヵ月以上もの間、まったく釣りができない日々が続いていたフラストレーションを解消すべく、何としても一匹釣って一年を締めくくりたかったので、満を時して2001年最後の釣行のため旧吉野川へ行くことにした。そう、ここで釣らなきゃ自分自身の長い夜は明けないのである。
しばらく使用していないタックルやボートを丹念にチェックしたあとの午前9時、ゆっくりとパジェ郎を走らせる。今切スロープに到着したのは10時半、はは...こんなにのんびり気ままな釣行は久しぶりだなぁ、なんて思いとはうらはらに、日差しに照らされて輝く水面が視界に飛び込んできた頃には、ロッドを絞り込む旧吉バスの感触を一秒でもはやく味わいたい気持ちでいっぱいだった。

しかし通い込んでいない今冬のキューヨシ...はたしてバス君に出会えるのかな?

ランチングをすませエレキで沖まで出てからエンジンキーを回す。この寒い時期だというのに一発で快く吹け上がるマーキュリー25馬力の振動を感じながら、このボートを整備してくれていたサポートショップの店長のことをふと思い出した。お店を閉めてから半年以上お会いしていないが、元気にしているだろうか?
数日前に友人がここ旧吉野川を訪れた結果、食いは浅いもののテトラの穴釣りでアベレージサイズのバスに出会えたという情報を得ていたので、まずは馬詰テトラエリアへ一直線だ。ハンドルを持つ手まですっかりかじかんでしまったが気合いだけは満点、テトラの穴という穴へベビーブラッシュホグのテキサスリグを撃ち込んでゆく。それから小一時間、とにかく釣りをしていられる事が楽しくて、夢中でガンガン攻めていた。ふと土手のうえに目をやると、犬の散歩しながらうまそうに煙草をふかしていたおっちゃんの姿が・・・で、自分も一服することにした。ふぅ〜っと煙をはいて我にかえる、「そういや、全然釣れないな...」

そこでテトラを一旦やめて移動を決意する。寒さを突き破りながら全開走行で下流へ向かっていると、ネットバサー仲間のいし氏のボートが確認できた。軽く挨拶を交わしながらフィールドコンディションを教えてもらうが、やはり渋いようだ。すでに時刻は11時半をすぎており、午前中メインのいし氏はすでに終盤で「最後に今切テトラでも攻めて帰りますわ」との事。どうもお疲れさまでしたー。
一方私はまだまだこれからが勝負!朝の良い時間帯を逃したのは失敗だったかもしれないが、まだ見ぬ一匹との出会いを求めて最下流リップラップまで走る。

その日は前日までの寒風厳しい気候から一変あまり風の無い日だったので、リップラップには陸っぱりバサーが数名いた。確かにちょっと日が差すと防寒着のなかはポカポカ温かくなる、こりゃ気持ちええぞー。でも要所要所を陸っぱりバサーに入られているのでボートで邪魔しちゃ悪いな。とりあえず空港大橋の橋脚を攻めながら場所が空くのを待つことにした。しかし陸っぱりバサーは同じ場所から全然動かない、おいおい少年たちよ、沖に向かってキャストし続けるならもっと広範囲を攻めるものじゃぞ、足で稼ぎなされ。とは言うものの、どの場所でどういう釣りをしようが私には無関係だし無理に割り込む権利もない。
仕方ないので少し空いた隅のほうから釣りはじめることにした。でも「ここじゃ難しいな」なんて思ってて釣れるはずもなく、しばらく攻めるもノーバイト。やっぱりダメだと移動を考えたところでラッキーなことに場所が空いた。すぐさっきまで少年たちが攻めていた事なんて関係ない、私はその場所(正確にはそこにあるブレイクのショルダー部分にポッカリ空いた穴)が大好きなのだ。
この時期の減水と当日のクリアな水質のおかげで、その穴が肉眼でもぼんやり確認できたので、ここぞとばかりにテキサスリグを送り込む。するとドンピシャ!約700gのアベレージだが元気のよい個体をキャッチすることができた。
まぁ、その後は上流やら今切川やらラン&ガンするも全くアタリすら無く終了したのだが・・・

間違いなく自分にとっても、最も長い夜が明けた。


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