Field report
早明浦ダム 8月16日(木)晴れ時々曇り
フル満水に回復してしばらく安定した水位の状態が続いている早明浦ダムを訪れることになった。
今回はJBマスターズ時代からの友人、ラッキークラフトの柴田隊長が取材のために関東から四国へやって来るという話を聞き、案内役のアルティメイトワールドR11店の田渕店長に「オイラもご一緒したいっ!」と中ば強引にお願い(爆)同行させてもらう事になった。
未明にショップへ集合し、JIJIが同乗する江崎プロとは観音寺で待ち合わせ...しかし途中で寄ったガソリンスタンドがシステムダウンのため給油できず、次に寄ったセルフスタンドでは現金投入の際に何度もエラーが発生して寝ぼけまなこの宿直店員を呼ばないといけない始末。
少し遅れて到着した待ち合わせ場所には笑顔でテリヤキチキン丼弁当を食べている江崎プロが居た。確か前夜に柴田隊長の歓迎会で『一鶴』(香川では有名な骨付き地鶏の料理屋)行ったばかりなんじゃ...「鳥好きなんやなぁ」という隊長の笑顔で今回のフィッシングトリップが始まった。
早明浦ダムに着いたのは早朝6時前、すでに何艇かのボートがランチングを行なっていた。
スロープには風で寄せ集められた流木が大量に存在しており、どうやら先行した釣り客の方々はランチング前にその流木を除く作業に一汗かいていたことだろう。
おかげで我々も何とかボートを浮かべることができたのだが・・・ここで予期せぬ問題が発生する。
江崎プロのエンジンが調子悪い、セルは回らないし電動チルトトリムは動かない。
船外機カバーの裏から備え付けてあった始動用ロープを取り出し、フライホイールに巻きつけては引っぱり巻きつけては引っぱりを繰り返す。
そのうち一時的にセルが通電するようになり、ようやくエンジンが掛かった。
しかし電動チルトはウンともスンとも・・・なんか変ですね、電気系統がこんなに悪いのは漏電でもしているんでしょうか。
とりあえず電圧を安定させるためにアイドリングからアクセルをあげてエンジンを吹かしてみた。
すると...ありえない場所からピューッと水が噴き出しているんですけど(爆)
明らかにエンジン本体の鋳物部分が割れています、コレ...直る直らないレベルぢゃない大問題ですけど・・・
「わっちゃあ、タマランなぁ!エンジン買換えしかないねえ」と、江崎プロは諦めた様子。
で、諦めちゃったモンだから「とにかく今日一日動けばいいやっ」てなノリでそのままスタート、うひゃーすげー!
まずはスロープすぐ近く、最下流のオイルフェンスを狙うことにした。
フェンス中央部へ静かに寄っていき、気配を消した状態でキャスト。
注目すべきその一投目で江崎プロの本領発揮、見事な1200gフィッシュをキャッチ。
上手い!この人さすがに上手いわ。
「これが5本揃ったら言うこと無しですけどねー」「6キロあれば(隊長&店長ペアに)勝てるでしょうねー」なんて、幸先の良い一尾にボート上は活気づく。
その後はフェンスを一往復半してみるものの、ポンポン釣れてくるのは300g〜400gの豆バスばかり。たまに釣れた500gを「どうします?」とか言いながらとりあえずキープしてみる。
反応が無くなったので少し移動して赤土の岬とワンドを流し、その日の魚のコンディションをチェックしたあと、本格的に走ることにした。
チルト角度の調整ができていないままの走行、しかもエンジンパワーが弱っているところに2人乗りとあってプレーニングしない。
でもこんな状況オイラの赤いきつね号だと毎度の事なんよね。
フロントデッキに体重移動を行なって高く持ち上がったバウを抑えつけ、どうにかプレーニング走行できるようになった。
とはいえチルト角度が斜め上を向いているためスピードが出ない、およそ12FのアルミV艇にも抜かれそうなくらい。
異音を発しながら目一杯回っているエンジンも大変そうだわ。つーか、一触即発の状態だし...おかげで何だか背筋が涼しい(爆)
桐ノ谷ワンドの最奥部へやって来た。
ここでも釣れるのは400g前後ばかり、時々反応してくる500g級を何本か入れ替える。
かつて日本一を認定された68cmが水揚げされた岬とその手前のクリークも流す。
すると小さなインレットで明らかな50アップ発見!「JIJI(仮名)さん、しゃがんで!」と声が掛かる。
しかし完全に手前(こっち)を向いていたその個体は、悠々と我々をあざ笑うかのように泳いで、手の届かない深いブッシュの奥に隠れてしまった。
あれ欲しかったなぁ...後ろ髪をひかれる思いでワンドをあとにした。
次に入ったのは下川ワンド、ここでも途中のエリアに立ち寄ることなく一直線でインレットへ向かう。
この無駄のなさ、厳しいコンディションの大会でも江崎プロがきっちり良型を仕留めてくる強さの片鱗を見たような気がした。
インレットは生い茂る木々がほどよい木陰をつくり、岩肌を勢いよく流れ込んでくる冷たい水のおかげでメチャ涼しい。
「マイナスイオンいっぱいで元気になるよねー」なんて心地良いひとときを堪能している頃、香川県の平野部は35度の猛暑だったらしい。
釣れるバスは500gちょいが最大、一発ドカンな大物は潜んでいなかった。
「やっぱり最上流まで行きましょう!」...もうエンジン不調のこと(戻ってこれないかもしれない)など気にしていられない。
せっかくここまで来て、ほぼ貸切状態しかも満水の早明浦ダムで、バックウォーター攻めないのは嘘でしょ。よーし行ったれー(爆)
ちょうど隊長&店長ペアが攻め終わったバックウォーターに交代するように入る。
寄せ集められた流木ゴミ溜まりをエレキ最大パワーで突き進むと、クリアーな水が勢いよく流れ込むエリアに出る。
エレキをずっと踏んでいないと、あっという間に流されてしまい岩に激突する危険があるバックウォーター...しかしここがデカバスの実績が一番高いのも事実。
時折、すぐボートの真下に大きなバスの影が揺れる、深い場所に見え隠れする魚体は明らかな50アップ...いやもっと大きいかもしれない。
岩盤カゲに身を寄せて、流れてくる子魚でも狙っているのだろうか?
もはや1オンスのシンカーつけようがノーシンカーだろうが同じように流されてしまう激流のなか、岩盤に引っかけるようにしてデカバスの潜むポジションにルアーを送り込んでいく。
がしかし、もうバスには見切られているんだろう、何をしても口を使ってくれることは無かった。
JIJIだけのテクニックじゃなく江崎プロが攻めに攻めても反応しないんだから、こりゃ仕方ないですわ。
結局そこでは豆バスといえど他より少し大きめの600g級が幾つか反応してきたので、4本すべて入れ替えることにした。
最上流方面へ向かいながら途中気になっていたインレットやレイダウンが絡むエリアまで移動し、そこで最後の勝負。
地味ではあるが10g単位の入れ替えを重ねたところで、ようやくJIJIもお役に立てる時がきた。
ガレ場の沖をスイミングさせてキャッチしたのは1160gフィッシュ、長寸のあるガリクソンだが貴重なキーパーだった。
仲良くキロアップをひとつづつ持ち帰りトータルウェイトは4180g・・・一歩間違えば500×5=2500gでもおかしくない状況だ、エンジン不調のハンデ差し引いても、出来る限りのことはやったよね。
しかし、隊長&店長ペアは別格ですから!50アップ1980gフィッシュを含むデカバス揃えてトータル6080gって・・・凄いとしか言いようがありません、気持ちよく完敗です。
同乗させてもらい江崎プロの釣りを間近で拝見できたこと、デカバスにこだわればハンパない釣果を叩き出す田渕店長の強さを再認識できたこと、初めてのフィールドでもガンガン攻めて明るく楽しく釣りまくる柴田隊長から元気パワーをたくさんもらったこと・・・今回のフィッシングトリップは自分にとって大きな何かを得られたような一日となりました。